【FRF'22レポ・インタビュー】Fire EX.「22年かけてやっとここに来ました!」燃え盛るメロディックパンクサウンドが心に響く

BY Taiwan Beats

前回はフジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL、以下「フジロック」「FRF'22」)でのエレファントジムへの取材とレポを公開し、現場の雰囲気とメンバーの意気込みを読者の皆さんへお伝えしました。FRF'22でラウド系やパンクロックサウンドが響くWHITE STAGEは2022年7月30日にトップバッターのFire EX.(滅火器)を迎えた。

偶然にも今回FRF'22に出演した2バンドとも台湾の南の都市・高雄出身です。エレファントジムやFire EX.も拠点としている高雄は台湾人に「港都」と愛称される綺麗な川と海がある都市で、もしかしたらそれで、両バンドのライブを聴く時、水の中にいるような感じがしました。エレファントジムのパフォーマンスは繊細だが力強く、観客と会場も優しく包んで、例えれば、高雄市内を貫いて流れる愛河のよう。その一方、Fire EX.の音楽は豪快なサウンドと、曲詞から伝わる温かく厚い人情があってリスナーの心を掴む。轟音を立てながらコンクリート壁を打つ高雄港の波のように聞こえて、気持ち良い潮風を感じる。

Fire EX.のメンバーたちは今回のフジロックのために、個人練習、リハーサルなど一ヶ月をかけて、本番の前日にもホテルの部屋でパソコンを使いながら練習したそうです。Hi-Standard、HUSKING BEEの影響を受けて、日本のメロディックパンクをベースにしたFire EX.憧れのフジロックに立つのに22年かかった。「ファンとしてフジロックに来たのは4回くらいあります。本番の日、ホテルから出発して車に乗ってバックヤードを通って舞台袖に着くまで、この22年間のことを思い出してすごく感情的になりステージの上でも、何回か泣きそうになったけど必死に我慢しました。泣きながら歌うのはしんどい、一度経験したことがあります。」ボーカル・Samが照れながら言った。

この思いを抱いて「無名英雄(Stand Up Like A Taiwanese)」の前奏を伴い、ステージの前で待っていたファンの拍手の中、Fire EX.のライブが始まった。その後のステージで、熱い雰囲気のなか、テンポが明るい磯部正文とのコラボ曲「残像モーション (欲走無路)」に観客は盛り上がって手拍子を合わす。激しい細美武士とのコラボ曲「Don't You Fight」、感情を揺さぶるナンバー「この島の夜明け (島嶼天光)」などの代表曲を続々歌った。終盤ではサプライズゲストTOSHI-LOWを迎えて日本語で「おやすみ台湾 (晚安台灣) 」を披露した。TOSHI-LOWは「おやすみ台湾」の創作背景である学生運動「ひまわり学生運動(太陽花學運)」の経緯を説明し、「台湾は台湾でいたい、ずっと応援します」と熱く言いました。涙をボロボロ流す観客も何名かいた。

観客の盛大な拍手の中で終えたフジロックの初のライブに関し、ベースのJCが「今回は2年ぶりに日本に来て、このライブを通してファンに私たちの成長を見せたいメッセージを伝えたい。前日まで全員がホテルの部屋でリハーサルしました。今回は一番目のバンドなので、人が来るかなと心配しましたか、まさかサウンドチェックの時から待ってくれるファンが何名かいました。ライブ中も皆を見て、何回も見た日本のファンがいるし、初めてと思う日本のファンと台湾のファンもいます。皆がライブを楽しんでくれたようで良かったです。」

ギターのORioも「今回は空港で出迎えてくれる日本のファンもいて、会った瞬間古い友人に会ったようでした。サウンドチェックの時は10人くらいステージの前にいたけど、本番の時は大勢の人がいました。マスクをつけていますが、皆が一緒に歌を歌ってくれるのが分かります。音楽はやはり共通の言葉だと思いました」

台湾ではもうベテランのバンドですが、フジロックの舞台に対し緊張感を見せるFire EX.は新鮮です。ライブを終えてやっとほっとしたFire EX.にフジロックを楽しめましたかと聞いた。

ボーカル・Samは「Fire EX.のチームはすごく仲が良くて今回は一緒に旅行する気分で、ライブを見ながらおいしいものを食べて飲んで、きちんとリラックスできました。」ドラム・Kgとギター・Orioも苗場食堂のとろろめしを絶賛。ドラム・Kg「3、4杯くらい食べました、豚汁も最高です。」

今回は他の歌手のステージを見ましたかと聞くと、ボーカル・Samは東京スカパラダイスオーケストラ、Tom Misch、ハナレグミなどを見て、特に印象に残ったのはずっと真夜中でいいのに。で、全員をFireBall Festivalに誘いたいと言った。ドラム・Kg は上述以外のバンド、DINOSAUR JR.を見た。ギター・Orio はMOGWAI、パソコン音楽クラブを鑑賞した。

FireBall Festivalについて触れたので質問してみた。何回も行ったメンバーと初めて行ったメンバーがいるが、今回のフジロックの経験によって、何かFireBall Festivalに鑑みることはありますか?と訊いた。

ベース・JC「今回は初めてのフジロックですが、ライブを楽しむ方もいるし、キャンプをワイワイする方、芝生でリラックスする方もいます。フジロックはただの音楽祭ではなく、ライフスタイルだと思います。FireBall Festivalもずっと全世代、ファミリーでも楽しめるフェスを目標としています。」ボーカル・Samは特にコンセプトと細かい部分は学べるところが多いと思い、ギター・ORioがFireBall Festivalはフジロックと同じ、国際的なイベントをずっと目指していると言った。

フジロック以外に、Fire EX.のメンバーたちもラーメンを食べたり、レコードショップで新作をチェックしたり、以前Taiwan Beatsの企画で対談したTOTALFATの Buntaにも会ったそうです。日本を満喫して早速台湾に帰国しました。一刻も早くコロナが終息して、Fire EX.が日本の土地で全国ツアーを開催できる日が来ますように。

 

Photo credit: Masanori Naruse

 

BY Taiwan Beats
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