初の海外ツアーとフルアルバムリリース!大躍進の我是機車少女(I'mdifficult)

Nov-16-2023

11月10日(金)、キャリア初のフルアルバム『I'mdifficult』をリリースした我是機車少女(I'mdifficult)。2021年にリリースされたEP『25』は、台湾のみならず海外のリスナーからも注目を集めました。2022年には日本のバンド、comeropewayと共にレコード・ストア・デイに合わせて7インチレコードを共同でリリース。これがきっかけとなり2023年、初の海外ツアーを行いました。

 

 

18日間に及んだこのツアーでは、日本と韓国で合計12公演を行いました。日本の兵庫県でのOne Music Campや、韓国・釜山で初めて開催されたBig Roof Festivalに参加。さらに、YeYeやんoon、comeropeway、Dabda、Bosudong Coolerなどの日韓のアーティストと共演しました。

東京公演は好評を博し、青山月見ル君想フでの公演チケットは即完売。バンドリーダーの元耕は「初めての海外公演でこれほどの反響を得られたことに驚きと興奮を感じましたが、同時に多くの期待に応えられるか不安もありました」と振り返っています。一方、ボーカリストのDotzioは、東京でのオープニングアクトを務めた、んoonの独特なパフォーマンスが、メンバーの緊張をほぐし、感動を覚えたと語ります。

 

 

福岡から京都、松本、名古屋、そして東京と、各地のファンの熱狂は増していき、一部のファンは別の都市での公演にも足を運び、2度もライブを観に来てくれました。バンドメンバーたちは、このツアーを通じて、日本のライブハウス文化や音楽シーンに深い感銘を受けました。

一方、韓国ツアーでは、バンド自ら全てのオーガナイズを行い、移動や宿泊、ステージセットまで自分たちで手配しました。ギタリストの沂紳は「韓国語には漢字がないため、読めるものが少なく、少し不安を感じた」と話しています。

ツアーを終えたバンドリーダーの元耕は「初の海外ツアーがこれほどの成功を収められたことは、想像以上だった」と語ります。バンド全体としても、今回のツアーで得た経験やフィードバックは、今後の活動に大きく寄与するはず。彼らは、新しいアルバムをリリースした後、台湾の音楽を代表するアーティストとして、さらに多くの国や地域でのツアーを期待しています。

 

 


成熟したバンドの今を表現した、初のフルアルバム『I'mdifficult』

 

 

これまでリリースされてきた作品について、メンバーのdotzio(ボーカル、シンセ)は「各アルバムは時代を表しています。私たちの未来の姿、そして人生での立ち位置を反映しているんです。アルバムを作るたびに、『自分たちの成長について語るのはこれで最後』と思っていますが、その後、また同じこと繰り返してるんです!」と語る。

また、Ernest(ボーカル、キーボード)は「私はそれが終わりのないプロセスだと感じています。子供の頃、自分が25歳になっても性格的に大きな変化はないと思っていました。しかし、実際に25歳を超えてみると、そうではないことに気付きます。それどこか事態はますます混沌としていきます!」と続ける。

 

 

先行シングルとしてリリースされ、アルバムの冒頭を飾る『Moonlight』は、MVを監督したRogerとのコラボにより、幻想的で物語性のある美しさを表現。また『Last Summer(月亮惹的禍)』は夏の終わりの恋愛を思い出させるノスタルジックな楽曲です。『Just Like Us(PIT)』は、メンバーのアメリカでの生活と20歳の頃の思い出からインスパイアされ、甘美なギターリフと楽器のアレンジが、90年代のテレビドラマのような色褪せた感情を表現しています。

『Giving Me Up』は、幻想的な世界に引き込む、哀しい恋愛物語を表現。『Flower of Hope』は曖昧さのある歌詞と強力なグルーヴに加え、電話の向こうから聞こえてくるような声が魅力です。『28(What You Owe)』はバンド自身に焦点を当て、彼らが成長し、アルバムを制作する中での葛藤と情熱を表現しています。

 

アルバムアナウンスライブ@玉成戲院錄音室

 

アルバムアナウンスライブ@玉成戲院錄音室


2024
年にはアルバムのリリースツアーも行われ、台湾のみならず海外公演も予定されています。