「泊人ANKR」:電子音楽で台湾の美しい景色を世界に発信する野外ライブセッション番組

BY Taiwan Beats

台湾を代表する電子音楽の野外ライブパフォーマンス番組「泊人ANKR」第1シーズン全話公開、今シーズンのオリジナル曲を収録したデジタルアルバムも同時リリース

雲に隠される山の姿が泊人ANKRのイメージとする

今からおよそ1年前、「泊人ANKR」は全精力を傾けたライブセッションプロジェクトを展開しました。番組の第1回目では、アメリカから訪台したLemonfacerをメインゲストに、「泊人」チームはまだ寒い初春に台湾東北角の桃源谷に赴きました。強い海風に晒されながらも撮影が行われ、現場の湿った冷気がLemonfacerのインスピレーションと絶妙にマッチした内容となっています。第2回の撮影では、奇しくもこの時期の台湾がこの50年でもっとも深刻な干ばつに見舞われ、台湾中南部で水不足となっている状況下で撮影が行われました。アーティストのA.P.R.Aが干ばつで干上がった曽文ダムの底を訪れ、ベースギターとサックスフォンの音を土台に、陰鬱で危険な雰囲気のする実験的な電子音楽のライブセットを披露しました。極端な気候における人と自然の関係について考えさせるような内容となっています。

 

台湾の文化内容策進院の協力のもと、第3回以降の「泊人」は台湾の花蓮·台東地区に赴き、山林や渓谷、海の秘境での撮影が行われました。はからずもコロナの流行により、撮影が何度も中断となり、撮影現場の風景の変化による番組の再撮影やドローン撮影機材の故障などといったアクシデントに見舞われました。最終的に台湾の金音創作獎(Golden Indie Music Awards)でベスト‧エレクトロニック‧ソング賞を受賞したSonia Calicoや有名アーティストのTek、新進気鋭のアーティストであるVice CityB E N Nがメインゲストとして、それぞれ台東の鸞山、花蓮の馬太鞍、石梯坪、太魯閣(立霧渓)にてライブセッションを披露しました。

この4回にわたる花蓮·台東特集回では、現地の自然環境音と原住民の伝統音楽の要素もサンプリングによってライブセットに組み込まれており、台湾の独自性を発揮した電子音楽パフォーマンスが披露されています。原始的な密林における神秘の生命力や、自然を感じることによる心の変遷、海という生命の躍動、人と自然の共存に対する祈りなどをテーマにして、4名のアーティストが記憶と感性をもとに作り上げた楽曲を、臨場感あふれる撮影を通じてお届けします。第1シーズンはすでに全話公開されているため、電子音楽と自然というテーマについて興味のある方はぜひ「泊人ANKR」のYouTubeチャンネルから番組をご覧ください。今年、「泊人ANKR」はライブセッションに続いて、環境の体験をテーマとしたワークショップやレイブなどのイベントをメインに、人と自然の有機的な共鳴を感じられるような内容をお届けする予定です。

1シーズンからセレクトされたオリジナル楽曲を収録した、台湾独自のイメージをテーマとしたコンピレーションアルバムがリリース

1シーズンの6名のアーティストによる撮影を終え、今回のライブセットから最も盛り上がった箇所をセレクトして、6曲の未発表のオリジナル楽曲へと発展させたトラックがコンピレーションアルバム『東羅 Dong Luo』に収録されます。各アーティストが撮影に参加した際の思いや、旅と自然の体験で得た感覚を複数のストリーミングサービスでの配信を通じてお届けします。コンピレーションアルバムのタイトルは漢字の「羅」の「陳列」と「包括」の意味に基づき、世界地図の東方と台湾の東海岸に由来しています。『東羅 Dong Luo』には自然の経験と貴重でリアルな瞬間を再現することで、自然への考えやより踏み込んだ実践に繋がってほしいという願いが込められています。

BY Taiwan Beats
Related Articles
11348