TWEEDEES×ゲシュタルト乙女 日台スペシャル対談【前編】

キーワード

日台のアーティスト交流企画の第2弾は、日本からTWEEDEES、台湾からはゲシュタルト乙女をお招きした。いずれも女性Vo.でかつ二人組で、グループ編成のフォーマットこそ同じだが、その一方、音楽性については、それぞれが描き出す世界観は真逆といっても差し支えないぐらいに陽と隠だ。しかし、過去のインタビュー記事の発言からそれぞれの音楽へのアプローチを手繰っていくと表層的なフォーマット以外にもっと深いところで繋がる点があるんじゃないか?という気がして、今回、両者による対談をお願いした。


── 元々、TWEEDEESのような音楽は日本だと多少のフォロワーがいるけど、きっと台湾にはこんなバンドはいないんじゃないかな?ぜひ聴いてみて欲しい!っていう思いがあったんです。シンプルに。

Mikan(ゲシュタルト乙女Vo.):確かに台湾では見つからない音楽だと思います。すごくポップな感じで明るくて、日常生活の中で聴いてると楽観的な気持ちになる音楽だと思いました。

<編注>
Mikanさんは普段から仕事の出張で日本に来ることが多いので、かなり日本語が上手です。発言はすべてママです。

TWEEDEES「美しい歌はいつも悲しい」

── やったぁ!嬉しいこと言ってくれてるけど、沖井さんいかがですか?

沖井(TWEEDEES Bass):みなさんに喜んで聴いていただけるのが一番です(笑)

Kaiaki(ゲシュタルト乙女Gt.):実は僕は台湾に住んでいるんだけど、台湾の音楽に詳しくないんです。それは小さい頃からずっと日本の音楽に親しんできたからです。だから台湾より日本の音楽の方がよく知っています。

沖井:その気持ちは僕わかるっていうか、僕はあまり日本の音楽詳しくないんです(笑)

Kaiaki:ええっ、そうなんですか?(笑)

沖井:自分がデビューした1990年代はイギリスとか日本以外の音楽を聴くことの方が多かったです。デビュー以前のアマチュアの頃もイギリス・アメリカの音楽を中心に聴いてました。だからそういう中で作曲の仕方を学んできましたね。で、案外そういう人(自分の国の音楽を聴かない人)っているんじゃないかなあと思ってます。だからさっきのKaiakiさんの仰ったことに親近感が沸きました。

Kaiaki:そうなんですね(笑)。では、TWEEDEESのお二人に聞きたいのですが、僕たちゲシュタルト乙女の音楽を聴いたときに、どう聴こえましたか?日本の音楽?それとも違う国?

ゲシュタルト乙女「Nice to 密 you.」

沖井:日本の音楽からの影響はあるんだろうなと思いつつも、きっと他のさまざまな音楽も聴いてきたんじゃないかな?っていう感じです。Mikanさんが日本語で歌っているから、なおさら日本のポップスの影響が色濃く出ているように聴こえるだけの気がします。

清浦(TWEEDEES Vo.):私はゲシュタルト乙女の音楽を聴かせてもらった時に2010年代の東京の音楽が好きなのかな?という印象を受けました。どんな音楽を聴いてきたのかな?って気になりました。

Kaiaki:いやあ、それをいうとめちゃくちゃいっぱいあります!もちろん日本だけじゃなくて。日本だと椎名林檎とかサカナクションの影響は受けていると思います。

Mikan:うちはペトロールズとか相対性理論、東京事変、Spangle call lilli lineなどですね。

── 台湾の普通の人たちも、みんなそういうのを聴いてるんですか?

Mikan:音楽やってる人たちはフジロックの出演者とかを気にしていて、そこから自分が好きなアーティストを見つけたりしています。

沖井:Kaiakiさんは日本以外だとどういうの好きなんですか?

Kaiaki:マイケル・ジャクソンとかMr.BIGとか。あと、イングヴェイ・マルムスティーンとか...

沖井:へえー割とヘヴィ・メタルとかハードロック的な方が好きなんですね(笑)マイケルはモータウンだけど。

Kaiaki:そうですね、欧米のロックが好きですが基本的には雑食で、もちろんソウルとかファンクも好きだしヘヴィメタもそう、あとジャズも好んで聴いたりしますね。


ゲシュタルト乙女の繊細なサウンドから想像したルーツとは違って、意外とスタジアム・ロック(っていう言い方はもう誰もしない)だったKaiakiさんの発言が出たところで前編は終了。しかしこの2組の男性陣は両者ともシャイな性格にもかかわらず、ひとたび音楽の話になると止まらない。まるで少年のようだ(しかも、双方ともヴォーカルの女性の方が若いのに!)。いや、探していた共通点はそんなところじゃないんだが…ここからさらに話は深いゾーンに入っていくので、こちらはまた後編をお楽しみに。


Our Favorite City ニッポン╳タイワン オンガクカクメ特設サ イトはこちらへ:https://our-favorite-city.bitfan.id

作者