台湾発!精鋭ヘヴィメタルバンド Bazöoka 日本ツアー直前インタビュー

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2005 年に結成されたヘヴィメタルバンド Bazöoka(バズーカ)。彼らは台湾で最初のブラック/スラッシュスタイルバンドとして知られています。現メンバーは Andrew(Vo.)、Jeff(Gt.)、Po Wei(Gt.)、Vic(Ba.)、Yao(Dr.)の5人。

最初は crust punk(クラストパンク)のジャンルで活動を開始しましたが、後にドイツ出身のスラッシュメタル・バンドSodom, S.O.D.(ソドム)を代表格とする crossover thrash(クロスオーバー スラッシュ)のジャンルでも有名となり、2007 年に Po Wei(Total Disruption、L-Schema)参加後は、ブラック/スラッシュバンドとして広く世に知られるようになりました。

その時期は、著名なノルウェーのブラックメタルバンド Darkenrone(ダークスローン )の Fenriz に見出され、SNS Myspace で褒め称えられるなど、世界の注目を集めました。2009 年、Bazöoka はヨーロッパのメタルレーベル Metal Inquisition Records と協力し、1st アルバム「Toxic Warriors」をリリース。同時に限定盤レコードをリリースして、台湾史上初のレコードを発売したヘヴィメタルバンドとなりました。「Bazöoka」の名はヨーロッパ、アメリカにも響き渡り、東京で最もクールな CRUST/METAL レコードショップ「Record shop BOY」からも熱烈な支持を得ました。

2015 年、親しく交流のあった日本のバンド Abigail とライブ「Raw Noise Attack Tokyo」を行うことを皮切りに、1 回目の日本ツアーを開催しました。2016 年に元ドラマーの Yao(Karma Collective)が復帰し、現在のメンバーが揃った後、再びバンドのジャンルを変革。ヘヴィメタルの根源を追求し、伝統的なメタルの美しさに回帰することを目指すとして、 Extreme Metal (エクストリーム・メタル )からNew Wave Of British Heavy Metal(NWOBHM)のジャンルへ移行しました。

Bazöokaが現在制作中のニューアルバムは、2020 年半ばにリリースされる予定です。さらに、今年 2 月中旬には 2 回目の日本ツアーを開始予定。2 月 21 日は大阪で開催されるメタル音楽イベント「TRUE THRASH FEST2020」の前夜祭「TRUE THRASH FEST2020 WARM UP SHOW」に参戦します。

今回は、日本ツアー直前のメンバーにインタビューし、日本のメタルヘッドに伝えたい想いについて聞きました。

Bazöoka メンバー 左から:Jeff(Gt.)、Po Wei(Gt.)、Andrew(Vo.)、Vic(Ba.)、Yao(Dr.)

ー前回の日本ツアーから5年が経ちましたが、思い出として記憶に残っていることがありますか?

Po Wei(Gt.):やっぱり「人」ですね。

Vic(Ba.):実は、自分たちは、それぞれプライベートで日本にいくことが多いんです。そして、長い間、日本のメタル界と交流しているので、各地に大切な友人がいます。どの都市に行ってもお世話になりました。日本に行くと、毎回、友人と食事したり、おしゃべりしたり、一緒にライブを観に行ったりしています。まるで地元に帰省するような感じがします。

ー 2 月 21 日「TRUE THRASH FEST2020 WARM UP SHOW」に出演が決定していますね。今回の出演が実現したきっかけは?

Po Wei(Gt.):今回、大阪で開催される有名なメタルフェスティバル「TRUE THRASH FEST」に出演できることになったのは、日本の有名なメタルバンド Abigail(アビゲイル)のメンバーで、私たちの大切な友人 Jero(Gt.)さんのおかげです。

Vic(Ba.):数年前に Abigail が台湾で公演したとき、自分たちが全面的に協力しました。そこからお互いが信頼できる大切な友人となって、2015 年のBazöoka日本ツアーは、Jeroさんが協力してくれたおかげで実現しました。本当に感謝しかありません。

Yao(Dr.):3か月くらい前にJero さんから「大阪で出演しませんか?」というメールが届きました。出演しないという選択肢はまったくありませんでした!(笑)友人と一緒にライブできるのは何よりも嬉しいです。

ーBazöokaのメンバーが特に好きな日本のバンドは?

Po Wei(Gt.):G.I.S.M.(ギズム)、SIGH(サイ)、E・Z・O(イーズィーオー)、Metalucifer(メタルルシファー)など、これらは日本では非常に有名なバンドですが、やっぱり私のお気に入りは Abigail(アビゲイル)です。

Vic(Ba.):Abigailは本当に兄のような存在ですね。長年、私たちの面倒を見てくれています。もちろん彼らの音楽もとても良いです!

ー 今回のポスターは、怪獣、ロボット、特撮映画の雰囲気があふれていますね。このデザインと Bazöoka の音楽、バンド展開とはどんな関係がありますか?

Jeff(Gt.):2018 年に Bazöoka と台湾のストリートファッションブランド「OVKLAB」がコラボして、ソフトビニールロボット「ヘヴィメタル高速キング」を発表しました。Bazöoka は台湾で初のおもちゃを作るメタルバンドになりました。

Andrew(Vo.):怪獣、ロボット、特撮、そしてメタルという要素は、自分たちが子供のころの大切な思い出なんです。小学生、中学生のころは、メタルや音楽について、まったく知りませんでした。放課後、家に帰ったら、アニメ、仮面ライダー、ウルトラマンを熱心に観ていました。これは私の幼少期で最高の思い出です。

Vic(Ba.):今でも世界各地で新しいヘヴィメタルバンドが出現し続けているんですが、メタルというジャンルは 2000 年ごろに「死んだ」と言われています。メタル界は 30 年前に全盛期を迎えてから10 年間、燃え続けましたが、その後は、栄光の灰になって消えてしまいました。怪獣、ロボット、特撮と同じように、メタルは既に過去のものです。今、メタルを聴く人の中には、昭和のアニメオタクやおもちゃオタクが多いんですね。当時の音楽がメタル音楽だったからです!

Yao(Dr.):想像してみてください。ロボットや怪獣が登場するときのBGMが R&B とかヒップホップのような曲だったら、様子がおかしいでしょ。それじゃ似合わないと思いませんか? 登場BGMは当然、メタルしかありえませんよね!

Po Wei(Gt.):「OVKLAB」とコラボして作ったソフビは、怪獣とロボット、合計 4 種類のイメージデザインがあって、それぞれ 4 人のメンバーを象徴しています。そして、すでに 5 番目のデザインが進行中です(笑)。メンバーがそれぞれに代表的な怪獣(またはロボット)を持つことがコンセプトとして決まっていますが、これ以降、もっと多くのキャラクターが登場して、自分たちの「Bazöoka ユニバース」を展開できるようになればいいと思っています。絶対、面白いです。

メンバーのイメージデザイン

ー怪獣について語るときは、メンバー全員が熱くなりますね!最後に、今後の目標を教えて下さい。

Vic(Ba.):2020年初めから、新しいアルバムをレコーディングしています。1st アルバムのリリースは 2009年だったので、ブランクが長すぎました。これも私たちの課題の1つです。時間をかけて、今、ようやくメンバーひとりひとりが音楽と人生のバランスをうまくとれるようになってきました。

Po Wei(Gt.):ニューアルバムは 2020年の中頃にリリースする予定ですが、2月の日本ツアーには、ニューアルバムの特製 DEMO を用意して持っていきます。これは数量限定版として日本で限定発売します。そして、その特製 DEMO は「カセットテープ」の形で販売します。これこそ、古いものが大好きな自分たちのコンセプトにぴったりだと思いませんか?

Andrew(Vo.):新しいアルバムがリリースされたら、さらに色々な企画を実現させたいと考えています。アジアツアー、ヨーロッパ、アメリカでの公演、さらに多くのコラボプロジェクト。バンドの本質は音楽です。新作アルバムがあれば、それで世界に向かってメッセージを送ることができます。日本の、そして、世界のメタルヘッドは Bazöoka のニューアルバムとライブを楽しみにしていてください!

ライブ情報
Bazöoka 2020 日本ツアー

2/15(土) 東京 - Live House 両国 SUNRIZE
「Fuck Off & Die」vol.11 OPEN 17:00 / START 17:30
http://livehousesunrize.jp/2020/02/15/

2/16(日) 名古屋 - studio Kanadia 新栄Grind Freaks
OPEN 15:20 / START 15:30
https://twitter.com/GrindFreaks/status/1220085682804101120

2/21(金) 大阪 - 心斎橋 火影-HOKAGE-
「TRUE THRASH FEST Osaka 2020 Warm up Show 」OPEN 18:00 / START 18:30
http://musicbarhokage.net/schedule2_2020.htm

取材・テキスト:呂岳寰(ロ ユェ ファン)
撮影:呂岳寰(ロ ユェ ファン)
日本語校正:藤野羽衣子

作者